ミナミアカヒレタビラとは?

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ミナミアカヒレタビラという魚をご存知ですか?
ミナミアカヒレタビラはコイ科タナゴ亜科に属する小さな魚です。

タナゴの仲間の多くは人間が生活している場所の近くにある川や池に棲んでいるので、網ですくったり釣りをしたりして捕まえたことがある人も多いのではないでしょうか。

ミナミアカヒレタビラはタナゴ類の中の一種で、本種は北陸地方から山陰地方の日本海側だけに棲んでいます。ミナミアカヒレタビラにとてもよく似たタナゴにキタノアカヒレタビラとアカヒレタビラがいます。これら三種類(3亜種)の魚は2007年以前はひとつの種類とされていました。山陰に棲んでいるミナミアカヒレタビラはそれまではアカヒレタビラ山陰地域個体群と呼ばれていました。

この再検討の結果、アカヒレタビラ山陰地域個体群はアカヒレタビラの北陸地方の個体群と同じ種類とされ、現在に至っています。



山陰地方のミナミアカヒレタビラはとても限られた場所にしか生息しておらず、河川改修や、ちょっとした河川環境の変化によっても絶滅する可能性が高いと考えられています。山陰両県(島根県、鳥取県)ではミナミアカヒレタビラは希少野生動植物のひとつとして指定されており、条例により採集等をすることが禁止されています(当会では調査や観察会をおこなう際に特別採捕許可と希少野生動植物の採捕許可を取っております)。また、河川改修などをおこなう際には必要な保護施策をとらなくてはなりません。

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